ブラジル最新事情
<ブラジルの今>
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 ブラジルは最近、経済成長を続け、日系人が130万人近くも生活しているもっとも親日的な国の一つです。このブラジルの最新事情やブラジル文化について9月3日、講演会を開きました。講師はブラジルから帰国直後の佐藤貞茂氏と日系2世でポルトガル語講師の田中マリア氏です。以下にその概略を報告します。



<佐藤氏の講演概略>

 日本人にとってブラジルは、まだ未知の国で、日本からの観光客も少ない。ビザ発給件数は年間3万5000人に上るが、観光目的の人は、その半数程度と思われる。
 実際は、ブラジルほど観光資源に恵まれた国はない。日本では味わえない雄大な自然があり、なんといっても食材が豊富で、料理がおいしいことだ。とてつもなく広い国土のブラジルでは、日本では決まった季節でしか食べられないものが、年間を通して食べられる。このため夏の食べ物のスイカと秋の果物のカキが一緒に店頭に並んでいるという不思議な光景を目にする。ブラジルならではのことだ。
 農産物の生産・輸出高は世界でも指折りで、大豆の輸出高ではアメリカを上回っている。もちろん、農産物だけではなく、航空機などの工業製品の輸出も盛んで、ある意味では工業先進国の仲間入りを果たしている。
 このブラジルへ、日本人が25万人にも移住しているが、今はその子孫たちを入れ130万人近くの日系人がいる。ところが、海外の日系人たちの盛衰は、母国の盛衰に左右され、バルブ崩壊以降の日本の沈滞を反映して、ブラジル日系社会も、同じ東洋系の韓国、中国の社会と比べ、意気消沈している。
 中国系は、今の中国本国の急上昇ぶりを反映するように、東洋人街にある日系社会の総本山ともいうべき「ブラジル日本文化協会ビル」の斜め前に、文協ビルをしのぐ立派なビルを建設した。
 やっと日本も立ち直りつつあり、これからは日本人もブラジルに、もっともっと目を向けてもらいたい。(文責/チャレンジ・ブラジル)

<田中さんの講演概略>

 ブラジルは、インディオ、黒人、日本・イタリア・ポルトガル、ドイツ系などの文化が複雑に混じり合っている。それだけに実におもしろい国だ。
 ブラジル人の大きな特徴と言えば、時間を守らないこと。私も日本に来たばかりのころはそうだった。20分、30分は平気で相手を待たせた。理由などありはしない。ただ、時間にルーズとしかいいようがない。ところが日本へ来て、日本人の友人と待ち合わせ、その時友人が意識的に時間を守らず、私を待たせた。その時、「待つ」ということのつらさを思い知らされた。それ以降、待ち合わせには必ず時間の5分前には到着、「ブラジル人だから」といわれないようにしている。
 それに比べ日本人は、あまりにも忙しい。駅のエスカレーターでも駆け上がっているほどで、どうしてあんなに、と思ってしまう。もう一つ日本人のことでいえば、考え方に柔軟性がないように思う。
 たとえばブラジル人は、ある人にパーティに招待されたら、招待主の知らない友達、親戚にまで声をかけ、大勢で押しかける。ところが日本では、招待された人だけしか行かない。ある日本の友人は「そんなに押しかけては料理も足りないし、おみやげだって不足するでしょう」と心配する。ブラジル人は、そんなことには一切頓着しない。みんなが幸せな時間を持てればいいのだ。
 ブラジルは犯罪が多いといわれる。確かにそうだ。用心のために、車に乗っているときは必ず窓を閉めて走らなければならないし、強盗に襲われた時のために、財布を2つほど持ち歩くのが常識だ。一つの財布には50レアル(約2000円)ぐらいに、今は使っていないカード類をもっともらしく入れておく。それを強盗に差し出して、難を逃れるのだ。
 差し出す財布には、必ずいくらかの現金を入れておかなければならない。彼らも盗むのは怖いし、いつ反撃されるかとびくびくしている。場合によっては、怖さのあまり銃弾を発射することもあるから、なるべく興奮させないよう、財布を渡してやる。彼らは強盗でもしなければ食べては行けないという境遇でもある。だから、恵んでやるようなものだ。
 このような犯罪の多いブラジルではあるが、暮らしやすい、人なつっこい人たちが生活している国で、皆さんも是非、この国を見て、味わって欲しいと思う。(文責/チャレンジ・ブラジル)

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